2017年見た映画、鑑賞録 (5)

感想まとめその5

見た映画の感想を短めにまとめて載せています

41.「シャッター・アイランド」(95pt)

虚構と現実が溶けて入り混じっています。コンセプトが面白いし、暗くて重たい映像がすごくきれい。流れる音楽も緊迫感を煽り、重苦しくて閉塞的な雰囲気を盛り上げます。孤島の犯罪者収容精神病院というイメージにぴったり合っています。そしてレオナルド・ディカプリオの涙がとてもきれい。何度見ても面白い映画です。
余談ですがレオナルド・ディカプリオのが会話の合間に「Right?」って挟む言い方すごく好きです。

42.「アビエイター」(80pt)

３時間超えという長尺が私には冗長に感じられました。これは伝記映画の難しいところで、題材になっているハワード・ヒューズその人がそれだけ濃い半生を送っているということなのですが、盛りだくさんすぎて散漫になってしまっている感じがします。ほとんどレオナルド・ディカプリオの一人舞台なので、彼が好きな人にはすごくおすすめ。強迫性障害がだんだん悪化していく描き方はすごく良かったと思いました。

濱田岳と佐津川愛美、ムロツヨシを中心に流れるほのぼのパートと、森田剛が演じるサスペンスパートの二つが織りなす緩急のコントラストが強烈で「森田くん」の怖さを引き立てています。森田くんマジでヤバい。見終わってもドキドキしたままで、それと一緒に心の真ん中が痛いです。森田剛がヤバい、すごくハマっている。これはアイドル映画だと思って油断して見るととんでもない絶望に突き落とされると思います。久々にヤバい映画を見ました… マジでヤバい。つらい。

44.「レヴェナント: 蘇えりし者」(78pt)

映像がめちゃめちゃすごい。美しい。大自然。大自然美しい。ロケ地よく見つけたな〜！と思いました。日本では絶対撮れなさそう。いや、撮れるかな、北海道だと撮れるかも？レオナルド・ディカプリオが悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞した作品。私は彼の演技よりも大自然の美しさに惹かれてしまいました。

45.「スポットライト世紀のスクープ」(90pt)

史実に基づいたお話ですが、教会の性的虐待を地方紙が暴くというショッキングな内容です。宗教に寛容な日本とは大きく違い、教会が生活と密接に関わっているアメリカでの出来事。そう考えると彼らの行い・決断のすごさが感じられます。そしてその波及効果の提示の仕方に震えました。報道はきっと、こうあるべきなんです。新聞記者魂に泣かされます。

46.「アーロと少年」(92pt)

ディズニー/ピクサー作品で一見子供向けのように思えるのですが大人も十分楽しめる映画でした。映画館で一度見たのですがWOWOWで放送されていたので再度視聴。画面が小さいと映像のすごさがちょっと伝わりにくいですね。映像がとにかくきれいでもはや実写映画のようです。高画質での鑑賞がオススメ。隕石が衝突せず恐竜が絶滅しなかった世界、アーロという弱虫な恐竜と少年とのお話です。家族について、友達について、強さについて考えたくなる作品です。