2017年見た映画、鑑賞録 (4)
鑑賞録まとめ、その4
感想を短めに載せています
31.「ホットロード」(65pt)
ヘアメイクのせいか1980年代らしい感じが薄く、設定とチグハグな感じがしてちょっと残念でした。少女漫画原作ということですが、この手の映画にしては面白かったです。原作が面白いのかも? どの世代を狙ってる映画なのかなあと不思議に思いながら見ていました。カット割りがマンガ的で画面が綺麗でした。
32.「グローリー/明日への行進」(85pt)
あの有名なキング牧師のお話なんですが、映画として取り上げられるのは初なのだそうです。教科書でチラと知っているくらいだったので、この映画のリアルさにちょっとびっくり。そしてキング牧師はとても頭のいい方だったんだなあと感じました。めちゃめちゃかっこいい、非暴力を貫いた公民権運動家。
内容的には「血の日曜日」のセルマでの運動なので、演説シーンは「I have a dream.」で有名なものとは違うのですがこちらもすごくかっこいいです。
33.「避暑地で魔が差して」(87pt)
「ブラック・スワン」のバンサン・カッセルと、「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼのパパ二人がいい雰囲気を醸し出していて、そこに加わるローラ・ル・ランとアリス・イザーズがめちゃくちゃ可愛い。劇場未公開でDVD化もされていないようです。WOWOWで見ました。
コメディとして紹介されていて、確かに見方によっては笑えるんですけど、別の見方をするともう地獄でしかないっていうある意味面白い映画でした。こんなところで避暑したい!と思えるのでご当地モノとしては秀逸。空気感が素敵。
34.「タイタニック」(93pt)
久しぶりに見ました。あっという間の3時間。長編なので描かれている内容が多いというのはもちろんなのですがその奥行きがすごい。そして画面を彩る美術・衣装・音楽も、全部手が込んでいて作品の奥行きを更に深めています。やっぱりジャックは何年経っても理想の王子様です。ディカプリオ美しい。今あるこの命を、隣にいる誰かを、見つめたくなる映画です。
35.「神様はバリにいる」(68pt)
映画というより2時間ドラマ。堤真一、尾野真千子、玉木宏、ナオト・インティライミと出演者は結構豪華なのですが、あまり話題にならなかったのは内容のせいでしょうか。バリ島在住の日本人実業家がモデルとなっているお話で、この人の紹介映画みたいなものでした。「あー、こんな人いるいる」っていう関西のオッサン。
テンポ良くて面白かったですが経営哲学について語っている部分はちょっと説明的。若き実業家志望の方はこれを見たら憧れちゃったりするんだろうなあ。実際「この方に会いに行く!」っていう内容の旅行ツアーが組まれていてちょっとびっくり。
一時期ものすごくバリ島フリークだったので映画を見てると懐かしい感じがしました。良い方に偏っているけど、現地の空気感がよく再現されてます。さすが現地ロケ。夜あんなに照明炊いてたら虫がすごいだろうなあと思って見てたんですが某有名殺虫剤の会社が協賛していてスタッフロールで笑いました。
36.「シュアリー・サムデイ」(69pt)
小栗旬監督、意外とすごい。出演者はすごいメンツ揃いで彼の夢に乗っかった人の多さを感じます。人徳なのかな。音楽のチョイスがかなりかっこいいと思いました。画面の美しさはないけど、全体的に青くさくて挑戦的で雰囲気があたたかくて面白かったです。
37.「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」(65pt)
二コール・キッドマンが美しい。インテリアも衣装もきらびやかで素敵… そんな世界に浸れる2時間でした。史実ベースですがフィクションだそうです。
「公妃が切り札」な映画だと感じましたが「公妃の切り札」ってなんだったんでしょう?
38.「おんなのこきらい」(80pt)
森川葵がすごく可愛い。演技もすごい。可愛い女の子が可愛い服を着て可愛い音楽にのせて、すごく醜悪に描かれている作品です。「可愛くて、最悪。」っていうキャッチコピーがまさにハマってる映画でした。登場人物がみんな醜悪。
衣装がいい感じだなあと思ったのですがスタイリストがついておらず監督が自ら選んだそう。キャラクターが全然ぶれてなくて「この子が選びそうな服」しか着てないのが良かったです。
39.「JUNO/ジュノ」(78pt)
勝手にフランス映画だと思ってましたが見てみたら全然違いました。この軽く淡々とした描き方や内容には賛否両論あると思いますが私は割と好きですこの映画。音楽もポップで映画の雰囲気を盛り上げていていい感じ。周りの大人がいいキャラ揃いで、何よりヒロインが魅力的。
40.「ルーム」(95pt)
7年間監禁された女性と、その人が監禁中に産み育てた5歳の少年のお話。また詳しく別記事で書きたいと思っているのですが、この映画は単なる監禁脱出サスペンスじゃなくて、その部屋を脱出してからのふたりの人生をきちんと描いているところが良いと思います。久々に出会ったゴリッゴリにメンタル削られる映画。ここにあるのはとてつもないリアリティ。ドキドキしてハラハラして、何度も泣きました。
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