Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

あなたを見送る7日間 (73pt)

2014年 アメリカ ドラマ

 

父親が亡くなり、実家に揃った母親と四人の兄妹たちがユダヤ教のしきたりによって7日間一つ屋根の下で暮らすことになる、というお話。

 

原題「This Is Where I Leave You」

群像劇的なヒューマンコメディーでした。会話のやり取りや掛け合いに結構どぎつい下ネタジョークが入ってるので苦手な方は注意。そんな一面はありますが、死を受け入れること・家族・夫婦・子育てなんかのヒューマン要素もよく描かれていました。

 

スタッフ

監督を務めたのは「ナイトミュージアム」シリーズや「リアル・スティール」のショーン・レビ。
 

 

音楽を担当したのは「トゥモローランド」「インサイド・ヘッド」「ズートピア」など数々の映画作品を手がけているマイケル・ジアッキノです。ただのガチャガチャした群像劇に終わっていないのは、彼の音楽の効果も大きいかと。
 

 

キャスト

四兄妹の次男ジャドを演じたのはジェイソン・ベイトマン。「JUNO」や「宇宙人ポール」に出られていた方で、「ズートピア」ではニック役を演じています。
  

ジャドの兄、兄妹の長男を演じたのは「アントマン」「ミッドナイト・イン・パリ」のコリー・ストール。
 

ジャドの姉、兄妹の長女を演じたのは「ミーン・ガールズ」「ザ・マペット2 ワールド・ツアー」のティナ・フェイ。この方、どこかで見たことがある方なんだけどファッション誌かな?

四兄妹の末っ子を演じたのは「スター・ウォーズ フォースの覚醒」「ハングリー・ハーツ」のアダム・ドライバーです。次の「スター・ウォーズ エピソード8」にも出演されるみたい。

 

感想

兄妹って

点でバラバラの一家が、父親の死を機に実家に集まって7日間暮らすというお話なのですが、集まった家族がそれぞれ問題や悩みを抱えていたり、事情があったりと様々。それぞれ結婚してたり子供がいたりパートナーがいたりと生活ぶりもいろいろ。
ベタベタするでもなく、かといってドライすぎない、ジョークや苦い思い出話の応報はあれどそこに流れるのは家族ならではの空気感なのです。とても久しぶりに実家に帰った兄妹ってこんな感じなのかなと一人っ子の私は不思議な気持ちで見てました。ああ、羨ましい。兄妹っていいな。

シヴァの7日間と家族

亡くなった父の希望で行われたユダヤ教の儀式「シヴァ」は、7日間故人を偲んで家族が家に集まり喪に服すというもの。この時故人の近しい人や知人を家に招き入れたりするそうです。正式には遺族はソファなどでなく硬い床に座って、切り裂いた上着を着ているそうなのですが、ラビを変なあだ名で呼んだりするフランク一家なのでこんな感じなんでしょうね。ちなみにこの四兄妹のお母さんは作家さんで、四兄妹の思春期を赤裸々に描いた小説が売れに売れたようです。

そして、7日間ではいろいろなことが起こり、四人それぞれに変化があったりなかったりするんです。壁にぶつかったり、辛い思いをすることもあるんですけど兄妹や家族の支えで乗り越えたり・乗り越えられなかったり。兄妹だから発破をかけるところもあってぶつかったりもするんですが、ここで素直に「家族っていいな」って思える映画でした。

まとめ

家族や兄妹の存在を改めて感じたい人、過激なジョークの応報の中にあるほっこりしたヒューマンドラマを見たい人、とにかくヒューマンドラマが見たい人にオススメ。不妊や夫婦の問題を抱えている人にもオススメ。きっと少しでも元気になれるパワーをもらえると思います。

 

好きなセリフ

予測不能で不合理で複雑なのが、人生なんだ

 

こんな映画もどうですか

邦画ですが、家族がテーマ

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 故人を偲ぶ、つながり

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