読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 (62pt)

2011年 60-69pt 伝記 実話ベース 社会派 地上波 洋画

2011年 イギリス 伝記/社会派

イギリス初の女性首相となったマーガレット・サッチャーの青年期から晩年を描いた作品。

 

マーガレット・サッチャー

彼女は食品雑貨店を経営していた家に生まれます。マーガレットの父はお店を経営しながら、地元の市長を務めた経験もある方。この父親の影響あってか、マーガレットは庶民の娘ながらオックスフォード大学で化学の学位を取得します。

その後下院議員選挙に立候補し、一度は落選。しかしマーガレットはデニス・サッチャーと結婚し弁護士資格を取得した後、1959年に再度下院議員選挙に立候補、当選となりました。1970年には教育大臣を務め、1975年には保守党党首に就任、1979年には英国初の女性首相に就任します。1990年に首相職を辞任するまで、長きにわたってその職を務めました。

というような経歴がWikipediaには載っているのですが、何をした人なのかは、いまいちよく分かりませんでした_(:3 」∠)_ 大規模な構造改革を行なったことにより労働者組合を抑制・失業者が続出、でもロンドンの金融産業は成長した、とか、フォークランド紛争への派兵とか、書いてあるのですが… 重度の歴史オンチなのでいまいちピンと来ず_(:3 」∠)_

 

スタッフ

監督を務めたのは「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイドです。メリル・ストリープはこの作品にも出演していたので、一緒に仕事をするのは2回目。
脚本は「SHAME」のアビ・モーガン
美術は「ビザンチウム」のサイモン・エリオット。
衣装デザインは同じく「ビザンチウム」「フラワーショウ!」のコンソラータ・ボイル。最近公開されたメリル・ストリープの最新作「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」の衣装デザインも務めています。
 

 

キャスト

マーガレット・サッチャーを演じたのは「プラダを着た悪魔」「31年目の夫婦げんか」「8月の家族たち」のメリル・ストリープです。劇場公開当時このメリル・ストリープの演技がマーガレット・サッチャーの生き写しだと、とても話題になりました。本作にてアカデミー賞主演女優賞ゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得しています。
  

 

感想

これは伝記映画か?

私は「伝記映画」としてこの映画に興味を持ち見ることにしたのですが、これは「伝記映画」ではないかな、といった感じ。伝記映画というとその人の功績や経歴にクローズアップして作られたものを指すかと思いますが、そういった感じの作品ではありませんでした。功績や経歴というよりも、マーガレット・サッチャーの心情や現在の状況(と、現在から過去を振り返った心情)をクローズアップしている感じ。なので彼女の功績に関してはこの映画を見ても詳しく知ることは難しいと思います。ある程度、マーガレット・サッチャーという人の実績や功績を知った上で見た方が楽しめる映画。

脚本 ”が” 妙

認知症を患っている晩年期と、政治への意欲に溢れる青年期の様子が交互に描かれる作品なのですがこの作りも本作をややこしく見せている一因かも。メリル・ストリープは演技とメイクで見事に演じ分けていますけど、脚本は手が込んでいるせいで何が伝えたいのか分かりませんでした。結局この映画は何が言いたかったんだろう?英国初の女性首相の苦悩?それともマーガレットの苦悩?マーガレットの功績?マーガレットの人生?どれを取っても中途半端になってしまっています… アカデミー賞取ったメリル・ストリープの演技が勿体無いです。 

邦題な…

どれを取っても中途半端で、何を受け取るべきかわからなかったと書きましたが邦題の「鉄の女の涙」というのがまたこれを分かりづらくしていると思います。原題は「The Iron Lady」。邦題をつけるにあたって「鉄の女」だけではインパクトに欠けるから「マーガレット・サッチャー」を付けたのはまあいいとして、「の涙」ってなんやねん、どっから出てきてん_(:3 」∠)_ と驚きを隠せません。日本の映画業界はお涙頂戴にすれば価値が上がるとでも思ってるのか?「泣ける」だけが素晴らしい映画なのか? という疑問を持たずにはいられません。

 

まとめ

イギリスの歴史やマーガレット・サッチャーに詳しい方にオススメ。メリル・ストリープが好きな方にもオススメ。ふわっとした映画なので、そういうのが好きな人にもオススメ。私のように軽い気持ちで見ると何も残らないです。

 

印象的だったセリフ

「あなたを愛してる。でも他の女のように夫に寄り添うしおらしい妻にはなれない。台所で一人寂しくお皿を洗ってる妻にもね。自分の人生をどう生きるか。料理とか掃除、子育てなんかより大切なのは生き方よ。お茶碗を洗うだけの人生なんて。私は本気よ。分かってくれる?」

「そういう君と結婚したいんだ。」 

考えが言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣に、習慣が人格になり、人格は運命を形作る。

 

こんな映画もどうですか?

 サッチャー政権下のイギリスを、炭鉱夫側の視点から

moviejournal.hatenadiary.com

 

メリル・ストリープ出演作

moviejournal.hatenadiary.com