Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

ピエロがお前を嘲笑う (95pt)

2014年 ドイツ ミステリー/サスペンス

ある日突然出頭してきたハッカー、彼の口から語られた話は… というお話。

TSUTAYAだけがレンタルをしている作品で、販売用のDVD等は出ていないそうです。私はwowowで見ましたが確実に見るにはTSUTAYAが良さそうです。


エンドロール始まった途端、なんじゃこりゃ!と歓声を上げてしまった作品。(自宅で良かった) あー、ハイハイ、これ系ね、分かってた分かってた……分かってなかった?!みたいな。どんでん返しが襲ってきます。切ない気持ちになった数分間返して…!って。
ハリウッドがリメイク権を獲得したそうですが、こりゃリメイクしたくなるわ、秀逸だもの、と納得。リメイク作品も楽しみですね。


全編通して映像と音楽がすごくカッコいいです。
オープニングから既にすごくカッコいいですからね。ぐいぐい引き込まれて最後まで走り抜けていくような疾走感があります。謎の白い粉を鼻から吸いまくりのパーティーシーンも楽しそうで良かった。

特にインターネット世界の表現がすごくダークな雰囲気が出てて好きです。みんな怪しいフード姿で、仮面やら被ってるなんて。ダーク要素好きな方はワクワクすると思います。

インターネットのやり取りを可視化した映像といえば少し前に書いた「ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界」がありましたけど、

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こちらがリアルとSNSの繋がりを巧みに表現しているのに対して、本作ではインターネット世界を仮想現実みたいに捉えてて、匿名性が高く、一般人が思う所謂一昔前のネットの姿に近い気がします。ハッカーさんたちの間では今でもそうなのでしょうけどね。ステイ〜は現代のネットのあり方かなと思いました。


よくよく考えればストーリーに穴はありそうなものですが「人をハッキングする」ということを見事に表現、そして実行している映画です。ハッキングされたのは女性刑事であり、私たちでした。


悩み事が頭から離れない人、インターネットとかハッキングとか好きな人、人の思考に興味がある人におすすめ。ぜひ、ハッキングされてみてください。

余談

ハッカーってパソコンの前でカタカタやってるだけかと思ってたけど意外とアクティブで驚きました。