Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

食べて祈って恋をして (65pt)

2010年 アメリカ ドラマ

バリ島が一部舞台になっている、ということで見てみました。女性ジャーナリストの自伝的ベストセラーの映画化、らしいです。

133分の映画ですが、テンポよく話が進み、場面も変わるので見やすかったです。最初の方の離婚云々、恋人云々はちょっと重たかったけど。

映像がとてもきれいで、自分も一緒に旅をしているような気持ちになれました。イタリア、インド、バリ島、とそれぞれの場所の特徴をよく捉えた作りになっていたと思います。特にイタリアの場面では、料理番組みたいに料理が映されていて、もうとっても美味しそうだった。

インドでは主人公はヨガと瞑想の修行場?に滞在していて、ほぼそこしか出てこないので、もう少しいろいろなインドが見てみたかったかな。あとヨガと瞑想の修行場って映画のあらすじには書いてありますが、ヨガの要素はなかったです。活動としては瞑想と経典の詠唱、日々の仕事(滞在場所の掃除)がメインのようでした。本当にあんな場所あるんだろうか? 少し惹かれました。

バリ島に関しては、雰囲気はよく捉えていたと思います。ただ、この映画を見て憧れを抱いてバリ島に行くと "ぜんぜん違う!" となりそうだなぁ…て印象ですね。
まず主人公が滞在の拠点にしているウブドは山間部の町ですから、もちろんチャリで行ける範囲に海はありません。クトゥも、モデルになった人物が未だウブドに実在するといわれていますが、あんなふうに交流するのはまず無理でしょう。
あと気になったのがバリ島に長期間滞在しているにも関わらず、生活に関すること(主に衣食)が一切描かれていないので、このパートはいまいちリアリティに欠けるかなという印象でした。まあ "恋をする" の部分なので、生活面を描いてないんでしょうけどね。
ああそうだ、アメリカ映画なので、お国柄の違いもあるでしょうが現地のシングルマザーに家まで買ってあげるというのはどうも理解しづらかったです。18,000ドルも集められたのすごすぎ。ある種のチャリティー精神なのでしょうが、なんかやっぱりすごすぎ。

ということでまとめると、不労所得があってお金に不自由しない女性が離婚と恋愛を機に一念発起、おしゃれな自分探しの旅に出ました〜、な映画でした。憧れの対象として見る分にはいいでしょう。いまいちリアリティはなし。最後に主人公の言葉でこの旅で学んだことがまとめられていますが、もっと学べることがあったのでは…という感想でした。
見やすい映画なので旅行気分を味わいたい、ちょっと自分探しもいいかもな、って人にはおすすめ。

あの小さなバックパックに、あれだけの衣類が入ったとは思えず(おしゃれに着替えまくりですよ)、インドもバリ島もクソ暑いでしょうに多くの場面で汗ひとつ流さずジュリア・ロバーツは涼しい顔をしていて、なんか私の心にその2つだけがひっかかりました。笑