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Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

信長協奏曲 (75pt)

2016年 70-79pt WOWOW ドラマ 時代劇 邦画

2016年 日本 時代劇/ドラマ

テレビドラマとして放送された「信長協奏曲」の続編。戦国時代へタイムスリップしてしまった高校生サブローが織田信長として生きるお話。

 

原作・テレビドラマ版

原作となっているのは石井あゆみの漫画「信長協奏曲」です。そちらを2014年にフジテレビが実写テレビドラマ化。月9枠で放送されました。周りの意見を聞いてみると主人公が高校生という設定+ファンタジー要素があるため、子ども向け?と思われることもあったみたい。ハマる人はハマる、といったドラマでしょうか。月9らしく、豪華キャストが揃えられたこともあり私はすっかりハマったクチでした。
 

しかしこのテレビドラマ、全11回の放送にもかかわらず最終回は「次はいよいよ本能寺!続きは映画館で!」みたいな終わり方で見ていてええええええええ!となりました。で、今回取り上げるこの映画「信長協奏曲」が、その続きとなるわけです。もちろん宣言されていた通り、取り上げられているのは本能寺の変

 

スタッフ

監督

監督を務めたのは「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」「ライアーゲーム 再生」の松山博昭。テレビドラマ版の演出を務められた方です。
 

脚本

脚本を務めたのは、「小野寺の弟・小野寺の姉」「映画 怪物くん」の西田征史、岡田道尚、宇山佳佑です。テレビドラマ版でも脚本を務めた3人が起用。一部の脚本を書いている徳永友一は映画版の脚本からは外れています。
 

衣装デザイン

るろうに剣心」の映画版シリーズの澤田石和寛が、衣装デザインを務めています。この方、もうすぐ公開の小栗旬の新作映画「ミュージアム」や「新宿スワンII」でも衣装デザインを務められているそう。この方もテレビドラマ版から引き続き、ですね。

音楽

音楽を担当したのがm-floの☆Taku Takahashi。中居正広主演の映画「模倣犯」のオープニングテーマを過去に制作されているようですが、今作のように音楽担当として作品に関わるのは初めてぽいです。この方もテレビドラマ版から引き続き。
 

 

キャスト

小栗旬

主人公サブロー(織田信長)・織田信長(明智光秀)を演じたのは小栗旬。 「宇宙兄弟」「岳ーガクー」「TAJOMARU」等多数の映画やドラマに出られている俳優。結婚されたことや、映画監督の経験をされたことがあってか、非常に魅力的な役者さんになられました。意外と背が高くて、スタイルが良い。
  

柴咲コウ

帰蝶を演じたのは柴咲コウ。この方といえば「どろろ」「黄泉がえり」やドラマ「オレンジデイズ」の印象が強いんですが、どれもかなり古いな。アラサー世代はこの辺り直撃でしょう。
  

向井理

池田恒興役で「BECK」「Paradise Kiss」の向井理が出演。最近やってたドラマ「神の舌を持つ男」ももうじき映画化するようです。私がやっと向井理のかっこよさに気づいたのはこの信長協奏曲のドラマ版でした…
 

山田孝之

そして羽柴秀吉役で「クローズZERO」シリーズや「闇金ウシジマくん」シリーズの山田孝之が出演。
 

 

感想

ドラマの続き

素直に、テレビドラマ版の続きであり完結編です。テレビドラマ版のおさらいが最初に少しだけありますがこれは正直ドラマを見ていないとあまり面白くないかな、と思います。前述の通りドラマからハマっていたクチなので、今回はそれ含めての感想です。

不思議な衣装

戦国時代のお話なのですが、主演のサブローだけは一風変わった着物を着ていることが多かったです。戦うシーンも甲冑をつけず、ふわっとした布をまとっていたり。作中はいわゆる「お殿様」の衣装がベースになっている着物が多いのですが、袴がズボンっぽかったり、布地がデニムっぽくて家紋がプリントしてあったりと面白い衣装が多かったです。テレビドラマ版ではスニーカーも履いていたような。
サブロー以外は基本的にはオーソドックスな時代劇の着物衣装という感じはします。しかし、羽柴秀吉が現代的な感じのある不思議な柄の着物を着ていたり、刺繍柄っぽいのにプリントの着物だったりします。襟の裏地がサテンとか。この辺りのこだわりが「時代劇臭さ」をうまく打ち消しているような気がします。

泣かされる音楽

テレビドラマ版の頃からなのですが、この作品の音楽、上手くないですか? ちょうどいいところで、バシバシ涙腺刺激するようなBGMがフワ〜っと流れてくるもんだから、すっかり涙腺崩壊してしまう。人によっては「狙って作ってるな」と思うかもしれませんが、素直に乗っかった方が楽しいこともある。同じ阿呆なら踊り狂おうよ。
そういったシーンに限らず、緊迫感あるところや、ほのぼのシーンでも、とにかくかかってる曲がかっこいい。時代劇にもかかわらずBGMがリズミカルな打ち込みのものもあって、それがまた作品に合っているという。この作品にかなりの相乗効果を与えていると感じます。すごい。☆Taku Takahashiには、これからもドラマや映画の音楽作って欲しい。

最恐の山田孝之、そして魅力的なキャスト

上のキャスト紹介のところで、山田孝之の出演作品を二つあげました。「クローズZERO」シリーズと、「闇金ウシジマくん」シリーズ。しかし、本作の山田孝之は、それらのキャラクターよりもずっとずっとこわいです。マジで、こわい。テレビドラマ版からもその本領は発揮されていたのですが、彼の演じる悪人はすごいな。

山田孝之に限らず、小栗旬も良い演技をされていました。本作では一人二役で、「太陽」と「月」のような対照的な二役を演じ分けられています。本当に、顔が同じなだけで別々の人に見えてしまうから不思議。役者ってすごいですね。

向井理も然り。彼はこういう役、ほんまに似合うわ〜。傍若無人な主人公とかも演じてこられていましたけど、彼は「献身的な家臣」が、ぴったり。そしてオールバック似合う。本作でやっと向井理の良さに気づいたんです、私。

そして松永役を演じていた古田新太がまた、こう作品にピリッとスパイスを与えていて。それもよかったなあ。柴咲コウはもう言わずもがななんですけど。勝気なツンデレヒロインは本当よく似合いますね…_(:3 」∠)_

最後の最後のアレ?

後日談のメモリーカードの映像は、ちょっとやりすぎかなって思いました。間延びした感あったかな。なんかもっと写真とか、すれ違う場面とか、そういう瞬間的な表現の方があっさり・後からじんわりで良かったのではと。帰蝶にその後を喋らせることで「尻切れとんぼ」感を払拭する目的もあったんだろうと思うんだけど、あんまり効果なかったですかね。帰蝶が全く年取ってないように見えるから時間の流れも良くわからないし…カッパの持参したスマホで撮ったとしても、電池の問題あるし… なのでこのあたりにはちょっと否定的です。

色々言いましたが本当のラストシーン、サブローがあの場所に立ってて、Mr.Childrenのエンディングソングが流れて、ゆっくりゆっくり歩いて行ってエンドロールっていうのはすごくかっこよかった! ロケ地の緑もとってもきれいでした。

 

まとめ

ドラマ「信長協奏曲」が好きな方・小栗旬が好きな方・一風変わった時代劇を楽しみたい方なんかにオススメ。近年よくある「前・後編」の二本にわけなかったことは大いに評価しています。126分でうまくまとまって完結しました。

軽い気持ちで見て、うっかり涙腺刺激されて泣いちゃってください。個人的にはドラマから入ることをオススメしますよ。ドラマも面白いから!