ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(91pt)
2016年 アメリカ ファンタジー/ドラマ 映画館
1920年代のアメリカ、イギリスからニューヨークへ渡ってきたニュート・スキャマンダー。彼はとある目的で渡米したのだが、あるアクシデントが起きトランクから魔法生物たちが逃げ出してしまう。
オーディブルでハリー・ポッターを聴き始めたのをきっかけに、ハリポタ熱が再燃。ハリポタ目当てでUSJに行ったりしていたのですが、タイミングよく公開された本作も気になって見に行ってきました。
「幻の動物とその生息地」
この映画は、「ハリー・ポッター」シリーズの世界に登場するホグワーツ魔法魔術学校指定図書である「幻の動物とその生息地」という本を元にしたお話。ハリーたちの教科書であるこの本の著者、ニュート・スキャマンダーが主人公となっています。
日本でも2001年にハリー・ポッターシリーズから派生した本として、単行本で出版されたようですが増刷されていないのか、Amazonでも中古でしか入手できない状態になっていました。2ヶ月ほど前は中古もすごく安い値段で売られていたのですが(買おうかと思ってチェックしていた…)、映画の公開に伴って売れ出したのか現在価格高騰中。2004年に出版された文庫版だと新品の在庫がある書店がまだいくつかあるようです。映画を見て気になったので、ポチって見ました。Amazonは入荷がしばらくかかるようだったので珍しく楽天利用で本購入。ハリーたちによる手書きの落書きも再現されているそうなので、届くのが楽しみです。わくわく
スタッフ
監督
監督を務めたのはデヴィッド・イェーツ。この方は「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1・2」でも監督を務められた方。
脚本
脚本は「ハリー・ポッター」シリーズの原作者であるJ・K・ローリングが務めています。オーディブルで聴いて見るとやっぱり原作の面白さを実感します。英語版も読んでみたいところですが、悲しいかな私の英語力不足で実行できていません。先日ハリーの子ども世代のお話だという「ハリー・ポッターと呪いの子」が出ましたね。
衣装デザイン
衣装を担当したのが、「シザーハンズ」や「ビッグ・フィッシュ」等、ティム・バートンの数多くの映画で衣装を手がけているコリーン・アトウッド。「シカゴ」もこの方だそう。どうりでこの映画の衣装も大好きなはずだわ、と納得。私、ティム・バートン映画の衣装大好きなのです。
キャスト
ニュート・スキャマンダー
主人公ニュート・スキャマンダーを演じたのは「博士と彼女のセオリー」「リリーのすべて」のエディ・レッドメイン。鑑賞中どこかでみた顔だなあとずっとモヤモヤしていたのですが「博士と彼女のセオリー」でした。見かけて途中でやめたんだった_(:3 」∠)_
ティナ
ヒロインで、アメリカ合衆国魔法議会職員のポーペンティナ・ゴールドスタインは「インヒアレント・ヴァイス」「スティーブ・ジョブズ(2015)」のキャサリン・ウォーターストン。
クイニー
ポーペンティナの妹で同じくアメリカ合衆国魔法議会職員のクイニー・ゴールドスタインを演じたのはアリソン・スドル。この方めちゃめちゃ綺麗な方なのですが、アメリカのシンガーソングライターだそうです。
ジェイコブ・コワルスキー
銀行に融資の申し込みに来たはずがドタバタ騒動に巻き込まれるノー・マジ(ノー・マジック、非魔法族、イギリスで言うマグルのこと)ジェイコブ・コワルスキーを演じたのはダン・フォグラーでした。
パーシバル・グレイブス
アメリカ合衆国魔法議会長官パーシバル・グレイブスを演じたのは「マイノリティ・リポート」のコリン・ファレルでした。
感想
ハリー・ポッターの世界
誰もが知っているファンタジー大作・ハリー・ポッターシリーズの続編!と銘打って公開された本作。ほんまかよ、と期待半分・心配半分みたいな気持ちだったのですが、そんな心配は一切無用。世界観をきっちり受け継いでいる作品だと感じました。
ただハリー・ポッターシリーズとは違って本作は大人が主人公。その甲斐あってか、大人も楽しめる作品になっています。小さな子供には分かりにくい部分もあるかな、と思うので基本的には大人向けなのかも。大人がワクワクするファンタジー映画といった感じです。
アメリカ合衆国魔法議会の玄関ホールに入って行くシーンは感動的。ホグワーツ城を初めて見た時を彷彿とさせるワクワク感でした。室内も凝っていて見ていてすごく面白かったです。勝手に書類をタイプするタイプライターや、ネズミの形になってチューブを走って行く書類たちが印象的でした。
魔法動物たち
登場する魔法動物たちは個性豊かでとっても楽しいです。映画の中で細かく説明がなされると言う部分はなく、キャラクターたちのセリフで特徴や特性なんかを読み取って行く感じでした。この動物たちについてもっと詳しくなって私は冒頭で書いた「幻の動物とその生息地」をポチりました。笑 公式サイトに魔法動物の紹介が少しですが載っているのでそれを見てから映画を見ても楽しいと思います。
衣装デザインがキュート!
1920年代のニューヨークが舞台となっているのですが、時代背景を考慮した衣装なのか、とにかく衣装がキュート!
主人公ニュートはキレイなブルーのコートが印象的ですが、このコートの下、シャツに紺色っぽいボウタイ、茶色のベストにこげ茶のパンツなのです。そして足元がなんと茶色のブーツ。ブーツイン・スタイルなのです。エディ・レッドメインのアッシュがかった髪色に絶妙にマッチしていてすごくかっこいい! ブルーと茶色の合わせ技ってこんなにカッコよくて可愛いんだ〜!と感嘆してしまいました。さすがやで、コリーン・アトウッド。
そしてもう一つ、ああもう可愛い!と悶絶した衣装が、ティナの妹クイニーのVカットワンピース!確か紺色の少し光る素材だったと思うのですが、胸元も背中側も大きくV字にカットされていてそこに細い装飾紐が付いているの。裾はふわっとしたデザインだったと思います(ちょっとあやふや)。短めのカーリーヘアのブロンドに見事にマッチしていて、くううう!となりました。しかもアリソン・スドルが超絶美人なので、超悶絶_(:3 」∠)_キレイすぎるで… この衣装に加えて、パステルピンクのコートを使った全身ピンク衣装もガーリーで超可愛かったです!
この映画に登場するような、ちょっとヴィンテージ感のあるスタイルは大好物です。それに加えてコリーン・アトウッド大好き!服買いたい!売ってくれ!
復元部隊にワクワク
色々なドタバタ劇がありニューヨークの街はことごとくぶっ壊されるのですが、騒ぎが収束した後、復元部隊(勝手にそう呼んでいる)が登場。杖をひょーい、とやって瓦礫から街を復元していきます。それがね、ジグソーパズルが早回しで完成して行くみたいで超すごい!細々したものが組み上がって行くのを見るのが好きなので、これはもうすっごくワクワクしました。そういえば序盤で主人公もぶっ壊した壁直してましたね。こんなところにワクワクするのってちょっと変かも_(:3 」∠)_ でも面白いので、よーく見てみてください。笑
サプライズ?!
映画の初めに「ゲラート・グリンデルバルトの行方は?!」みたいな新聞の見出しがクローズアップされる場面があるのですが、このグリンデルバルトが最後にほんの少し登場。 なんとジョニー・デップではないか! 全然知らなかったので、映画館で一人「えっ…!」とか言ってしまいました。サイド刈り上げに、オールバックの明るい金髪という見るからに悪そうな役です。次回作となるファンタビ2作目からは物語に大きく関わってくるそうなので、今後が楽しみです。
まとめ
大人向けの、大人がワクワクできるファンタジー映画です。ハリー・ポッターシリーズが好きな方、魔法や魔術のある世界観・ファンタジーが好きな方、公式サイト見てビジュアルにズキューン!となった方に超オススメ。
ハリー・ポッターをそこまで読み込んでいなくとも全然楽しめる仕上がりですが、読み込んでいるともっともっと楽しめるのかも。シリーズ作品らしく「ん?これどうなるん?」みたいなところも一部ありますが、今後の作品に期待したいです。今後アメリカでの魔法族と非魔法族(ノー・マジ)の対立に繋がって行くのかなという場面もあったので、そこも注目したいところ。そしてぜひ次回作も衣装デザインはコリーン・アトウッドでお願いします!
物語はテンポよく進みますが、伏線があったり・分かりづらい(説明不足かなと思うような)シーンがあったりもするので軽く見るよりも、この魔法の世界にどっぷり没頭すると良いと思います。劇場で公開しているうちにもう一度観に行こうかなあ。
こんな映画もどうですか?
ファンタジーと、衣装のヴィンテージ感つながりで