Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

I am Sam アイ・アム・サム (95pt)

2001年 アメリカ ドラマ

 

知的障害のあるサムは懸命に娘ルーシーを育てていたが、ある日児童福祉局によってルーシーは保護されることになって…というお話。

 

すごく有名な作品で、もはや名作かも。今年一番泣いたで賞、更新。

 

スタッフ

監督を務めたのは「31年目の夫婦げんか」で製作総指揮を務めたジェシー・ネルソン。この作品では脚本にも参加していて、脚本はクリスティン・ジョンソンとの共作になっています。

音楽を担当したのは「ハッピーフィート」「P.S.アイラヴユー」「ナイト&デイ」など数々の作品を手がけているジョン・パウエル。全編にザ・ビートルズのカバー楽曲が使われていることも公開当時話題になったそうです。
  

 

キャスト

主役のサムを演じたのは「ミスティック・リバー」「21g」「ミルク」のショーン・ペン知的障害のある役というのは難しい役どころだと思うのですが、動作や表情がリアルでした。シャーリーズ・セロンとは破局したんだっけ。
  

サムの娘ルーシーを演じたのは「宇宙戦争」のダコタ・ファニング。彼女の愛らしさ・愛くるしさはこの映画に多大なる影響を与えていると思います。いわゆる「子どもらしくない子ども」なんですが、その微妙な心境を演じている感じ。

サムの弁護を引き受けた敏腕弁護士リタは「ヘアスプレー」のミシェル・ファイファーが演じました。家庭を犠牲にしつつ、バリバリ仕事をしている女弁護士という役柄。当時のアメリカの最先端だったのか常に忙しく携帯電話片手にポルシェをぶっ飛ばしています。かっこいいね。

 

感想

知的障害

日本で障害のある方を取り扱った映画となると、「いかに泣かせるか」に重きを置いたちょっと胡散臭い映画になりがちなのは何故なんでしょう。古い映画ではありますが、この作品はそういったものとはちょっと違う映画です。本作の主人公サムは知的障害があり、知能レベルが7歳児程度、自閉傾向もある男性。だけどとても表情豊かで魅力的。

泣き通し

実の子どもに知能指数を追い抜かれるという恐怖、自分では精一杯頑張って子育てしていて周りの手助けも得られているのに世間一般からは父親失格だと言われる悲しみ、子どもからも父親として認められていないかもしれないという不安、そんなものが溢れていて私にとっては見ていてちょっとつらい映画でした。サムのそういったマイナス部分に感情移入しすぎてしまい、なんと2時間泣き通しでした。

魅力的な主人公と彼による物語

しかしこの映画は悲しいだけにとどまらず、サムのまっすぐさ・ピュアさもよく描かれています。そして常に前向きで誠実な彼に図らずも影響を受ける周囲の人々。
基本的にはとても魅力的な主人公が娘のために奔走するお話なので、まあ嫌いな人はいないのではないかと思います。最後はご都合主義的にお涙頂戴ハッピーエンドに陥らず、現実的にこの物語を捉えてサムと養父母との共同親権に落ち着けた(というふうに私は見ました)ところも好印象でした。

 

まとめ

親子の愛にほっこりしたい方、最近自分の心の汚れを感じる方、子育てや親子関係に悩んでいる方にオススメ。

 

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