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Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

パパが遺した物語(92pt)

2015年 アメリカ/イタリア ドラマ

運転中の痴話喧嘩で妻を亡くしてしまった有名作家。彼は事故の後遺症に苦しみながら男手一つで娘を育てることとなる。25年後成長した娘ケイティはセックス依存症に陥っていて…というお話。

 

今年一番泣いたで賞かもしれない。

 

スタッフ

監督を務めたのは「幸せのちから」「7つの贈り物」のガブリエレ・ムッチーノです。彼の描くドラマはどん底が本当にどん底だからつらい。見ていてつらい、つらすぎる。だけど登場人物が生き生きとしていて、まるで誰かの人生に寄り添っているみたいなそんな映画を撮る監督です。
 

 

キャスト

主人公の落ちぶれた有名作家ジェイク・デイヴィスを演じたのは「ビューティフル・マインド」「レ・ミゼラブル」のラッセル・クロウです。彼の演技はすごすぎる。「ビューティフル・マインド」もそうですが、普通ではない状態の人を演じるのが上手い印象。
 

ジェイクの娘、ケイティの大人になった姿を演じたのはラッセル・クロウと同じく「レ・ミゼラブル」、「ted2」のアマンダ・サイフリットです。痩せ型でスタイルがよく、目が印象的な女優です。

 

感想

エンドロールまで油断できない

冒頭にも書きましたが、泣きに泣いてしまいました。どこで泣いたかっていうと、大人になったケイティがセックス依存症に陥っていて、まずその描写がリアルでたまらなくて涙・涙。どうにも私は共感しすぎてしまうようで。そしてそれを乗り越えニューヨークを馳ける姿にまた涙。という。父子の物語というのが本筋なんでしょうが、彼女の成長というか等身大の姿に泣いてしまいました。
もっともこういった反応を示す人はごく少数だと思います。セックス依存症といえば理解も共感もされづらいものです。彼女は「尻軽女」と作中で罵られていましたが、世間の認識としてはそんなもんでしょう。愛を探して、愛を求めて、ダメだって理解しているのに止められない、だけど自分には愛情を注いでくれる父親がいた、愛を注いでくれようとした恋人がいた。
エンドロールで流れる「Fathers & Daughters」でまた涙。エンドロールまで字幕が付いていますが、この歌詞まで含めて作品だなあと感じました。

もし星をつかめるならば
1つ残らず盗んであげる
君が生きていくなかで
たくさんの夢が叶うように

試練があっても君は強くなれる
君の心のなかに 僕が住んでるから

こんなこと言われたら、もう無条件の愛というのを感じずにはいられません。こうやって愛してくれる人を、人はずっと求めて生きてるんだと思います。

カメラワーク

序盤はあまり何も考えずに見ていたのですが、感情移入しきってしまったあたりからカメラワークも良いなあと思い始めました。ケイティが恋人の彼とケンカするところから、茫然自失に陥り、ニューヨークの街を馳けるまで。この一連のカメラワークがすごく良い。今まで第三者的な視点から物語を見ていたのに、ここでグッと当事者目線になるように感じました。さすがやで、監督。

 

まとめ

金曜の夜にお酒片手に愛とは何か考えてみたい方、親子関係に付いて思いをはせたい方、人が求める無償の愛について疑問を持っている方にオススメ。父子関係やセックス依存に悩んでいる方にもオススメ。広告や宣伝から受ける印象のようにお涙頂戴系の心温まる家族映画ではないので安心してください。そしてエンドロールまで見てください。大人のための、愛の映画。

 

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