Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

バーレスク (95pt)

2010年 アメリカ ミュージカル

アイオワからロサンゼルスへやってきたアリが、テスという女性の経営するバーレスク・ラウンジに出会い、そこに居場所を見出すお話。

 

公開当時からすごく話題になっていたヒット作です。恥ずかしながら今更初めて見ました。ショービジネスの世界のキラキラしてきれいな部分だけを切り取っている作りと、ただただ歌の力に圧倒される素晴らしい映画でした。

 

キャストについて

主人公アリ役を演じているのは歌手として有名なクリスティーナ・アギレラ。以前いくつか彼女の曲を聞いたことがあったんですが、ここまで歌もパフォーマンスも上手な方だとは知りませんでした。

バーレスク・ラウンジの経営者テス役を演じているのはシェール。この方は女優としても歌手としても活躍されていた方らしく、見事に舞台への情熱と優しさに溢れるテス役を演じておられました。

アリのライバル的存在のニッキはクリスティン・ベル。調べるまで気づかなかったんだけど、海外ドラマ「gossip girl」でゴシップガール役のナレーションをしていた方らしい!わお! しかも「アナと雪の女王」のアナ役もされているらしいです。こんなきれいな方だったのね…

 

あと個人的に嬉しかったのがエリック・デインが出ていたこと! この方、グレイズ・アナトミーのマーク・スローン役ですっかり私の心を鷲掴みにしていったイケメンなのです。今回は不動産で成功した大金持ちの役でした。

プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチが出ていたり、「セイフ・ヘイブン」のジュリアン・ハフ、海外ドラマ「glee」のディアナ・アグロンが出ていたり、と私的豪華キャストでした。

  

 

ストーリーについて

ストーリーは割と簡単で、アイオワからロサンゼルスへやってきたアリのサクセスストーリーと恋愛話、バーレスク・ラウンジを経営するテスの経営危機からの脱出のお話の二本柱になっています。どちらもショービジネス界の、汚い部分を描かずきれいな部分だけで仕上げたような感じ。汚い人間模様とかもないので安心して見られるし、嫌な気分になることがありません。どこまでもキラキラした世界を追求したような物語です。

作中、感動する場面がいくつもありました。しかもそれはストーリー的に感動するというよりは歌の力に圧倒されつい感涙してしまう、そんな類の感動です。
特にアリが初めてアカペラで歌を披露するシーンと、テスのリハーサルでの歌のシーン、そして最後のステージ。この映画の歌やダンスの場面はどれも見事な演出でクリスティーナ・アギレラのPVでも見ているみたい。でも先に挙げた3つは全く別物。クリスティーナ・アギレラは見事にアリを演じていますし、テスの歌声も素晴らしい。もし、ストーリーがあまり気に入らなかったとしてもステージの場面は見ものですよ。

映画的にはよくあるサクセスストーリーで「シカゴ」と比べる方も多いようですが、私は「コヨーテ・アグリー」を思い出しました。中学生の頃、自室でひっそり地上波の深夜放送を見てあのキラキラした世界に胸を躍らせた思い出が蘇りました。また久しぶりに見ようかな。「コヨーテ・アグリー」は2000年の映画で、舞台はロサンゼルスではなくニューヨークのバーテンダーが踊ったりパフォーマンスをするクラブです。

 

まとめ

バーレスク」は目にも美しく、音楽も素晴らしい、ストーリーも分かりやすくて励まされる、そんな三拍子そろった素晴らしい映画です。見ていて面白いのはもちろん、見終わった後に元気をもらえます。
目の前の壁を壊したい方、歌とダンスを楽しみたい方、とにかくキラキラしたものが好きな方にオススメ。私にとって、また見たい映画のうちの一つです。