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Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

後妻業の女 (65pt)

2016年 日本 ドラマ/コメディ

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資産家の老人の後妻に入り死後、遺産を相続することを生業とする後妻業。その後妻業を営む女と彼女を取り巻く世界のお話。

映画館で見てきました。土曜の昼間だったんですけど、ほとんど50代・60代に見えるカップルや女性同士のお客さんでした。すごい平均年齢高め。大竹しのぶ主演による集客なのだろうか? 若者が興味を持ちそうな映画でもないけど。

原作は黒川博行「後妻業」。

 

キャストについて

大竹しのぶの演技が凄かった。男なんて自分の思うまま、というような雰囲気が醸し出されていたし、金への執着・ゲスさは凄かったです(脚本のうまさでもある)。見ていると、大竹しのぶがすっごく可愛く見えてくるんだから不思議。表の顔も裏の顔も持ち合わせた女性の役なので、大竹しのぶが見事に演じていて凄かった。

脇を固めているのもそうそうたるメンツなんですけど、その中でも豊川悦司ダントツに凄かった。豊川悦司といえば爽やかイケメンおじさんって印象がどうしてもあったんです。だけど今作の豊川悦司はマジで「ゲスいおっさん」、その一言に尽きる。
あの顔の肉のつき方・テカリ方・日焼けの感じ・浮いたシミ、もう「ゲスいおっさん」そのもの。居そうだもん、あんな人。すごい役作りだと思った。葉巻の吸い方とか、コーヒーの飲み方とかそういう細かいとこまで「ゲスいおっさん」そのものだった。(何回言うねん)

あと水川あさみ。彼女もやっぱり凄かった。北新地のホステス役なんですけど、本当彼女もすごく「居そう」な感じ。豪華キャストなだけあって、すべての登場人物に「居そう」というリアリティがあったように思います。

 

ストーリーについて

全編通じてそこかしこに「笑い」が散りばめられており、ドラマというよりはコメディといった印象でした。特に前半はテンポよく物語が展開し、すごく面白かった。後半やや話が難しくなり見ている方としてはちょっと失速したかな、と感じました。
そして最後の尾野真千子のセリフにこの映画の言いたかったことは集約されているんでしょうけど、なんかそれも微妙でした。大竹しのぶを中途半端に認めた感じになったような。それならもう最後まで「やられたー!」みたいな完全な悪者にしてやっても良かったのでは、と思ったかな、私は。私の読み取りが甘かったのかもしれませんので一概には言えませんけどね。

 

感想まとめ

なんというかエンターテイメント喜劇、といった感じで笑えるし楽しい映画でした。こんなの真面目にやりだしたらドロドロしちゃって見てられないっていうようなことを明るく・楽しく・ゲスに・汚くやってるような感じ。その正直な感じが面白かった。
そして圧倒的な演技力で、大竹しのぶ豊川悦司だけが目的だったとしても十分楽しめる映画です。

最近笑ってないなーって人、お金にまつわるゲスい話を覗いてみたい人にオススメ。