Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

グレイズ・アナトミー S12 第6話 手探りの関係

水曜 23:00~ WOWOW

S12 第6話 原題「The Me Nobody Knows」

 

 

あらすじ

今回もメレディスの解剖実習の場面から始まります。

家族の話だと彼は煙草を吸わなかった。

でも実際は1日2箱吸ってた。自分の車で奧さんや子どもたちに隠れて。

時に患者が恥じて医師に隠していることに大事な事実がある。

でも外科医は気づく、身体は嘘をつかないから。何が真実か見ればすぐわかる。

だから一言も口を聞く必要がない。

 

メレディスとペニー

レジデントとしてやってきたペニー

週が明けて月曜日の朝、メレディスの運転でピアースとアメリアは出勤しています。メレディスとアメリアはあのパーティー(前回放送分)からずっと口を聞いていないみたい。
ペニーが今日からグレイ+スローン記念病院に勤務するようです。ペニーとカリーはエレベーターで出会いますが、こちらも険悪な雰囲気。パーティー以来、口を聞いていないそう。カリーは微妙な立場みたい。

廊下で話すメレディスとベイリー。よそから来たレジデントは慣例としてまず一般外科のチーフが指導する。つまり、ペニーの最初の指導医はメレディス。心配するベイリーでしたがメレディスは「私がみます、チーフとしての務めですから」と引き受けました。

信徒にちょっと変わった祝福をした牧師 

運び込まれた患者はロバート・マシューズ、階段から落ちて怪我をした30歳の牧師。階段から落ちる前に、バレーボール大会の動画を添付してメールするつもりが、誤って恋人とのセックス動画を添付して信徒全員に一斉送信してしまったらしい。

指導が始まり、メレディスはペニーにきつく当たります。同席しているアンドリューもたじたじ。メレディスは治療の手順を一つずつペニーに言わせて、ペニーが言葉に詰まると「飛ばすのはやめてね、ここはディラードじゃないの、レベル1の外傷センターよ」と冷たく言い放ちました。
メレディスがCTをしているところにアメリカがやってきてカンファレンス。患者の治療に関しては異議はないようでしたが、ペニーを助手にしたことについては「同じ建物内にいるだけで鬱陶しいのにあの女を助手にしたわけ?」と不満たっぷりのアメリア。メレディスは「私は自分を越えようとしてるの」と返答しますがアメリアは納得できない様子。 

患者は試験開腹が必要な状態なので、メレディス、ペニー、アンドリューでオペをすることに。メレディスはペニーに、オペの手順をすべて言わせて自分はその通りに執刀すると言い出します。
オペの最中にウェーバーが様子を見に来ました。そこでメレディスが状況をウェーバーに説明するとともに「彼女の言った通りやったらこの患者は腎皮質出血を起こしてた」とペニーの言う手順に漏れがあったことを指摘。「あなたが執刀してたら彼は死んでた、オペ台から離れて!」と叱責するのでした。
オペ室から追い出されたペニーは廊下で出会ったカリーに愚痴ります。私がメレディスに話してみようか?と提案するカリーにペニーは「自分でなんとかする、あなたの問題じゃない」と答えるのでした。

オペ後、ウェーバーからメレディスに「オペ室でのやり取りは指導とは言えん、あれはいじめだ」と指摘が。ペニーの醜態を指摘するメレディスでしたが、ウェーバーはペニーを「彼女は申し分ない候補者だ、唯一の懸念材料は君だった」と庇いました。

牧師は教会からメールが来てクビになったらしく、教会ではすごい騒動になっている様子。「僕ら聖職者は特別だ。みんな心から僕らを信頼してる。その信頼を裏切ったら終わりだ」と牧師。それに対してペニーは「悪意はなかったんだもの、周りがなんと言おうと毅然と振舞って自分を信じればいいのよ。私はそう思いたい」と応えるのでした。このセリフなんだかペニーは自分に言い聞かせてるみたい。

ここで牧師の容態が急変。尿道カテーテルが詰まってしまい、洗浄しても新しいカテーテルが入れられない状態に。呼ばれて駆け付けたメレディスは術後の観察を怠ったとペニーを責めました。
その後メレディスはトイレでアメリアに出会い愚痴をこぼします。しかし偶然居合わせたカリーがトイレの個室から出てきて「彼女をいびって潰そうとしてるくせに。そんなの指導じゃないし人間が小さい」と苦言を呈するのでした。

デレクの気持ち、みんなの気持ち 

メレディスは病院内の教会へ。そこへアレックスがやって来ました。
メレディスは神に祈ってるのではなく、デレクに話しかけてる、と言います。デレクならこの状況をわかってくれるかも、というメレディス。そんなメレディスに優しく寄り添うアレックスでした。 

廊下で出会ったメレディスとウェーバーウェーバーはペニーを雇いたくなくて抵抗したものの、メレディスを甘やかしてると言われてやめたそう。「甘やかしたくないし君も嫌だろうと思った」と話しました。実はウェーバー、メレディスの受け入れも悩んだそう。でも「それで良かったと思ってる、毎日」というウェーバー。メレディスは「デレクも同じことを言ったはず。案外彼女を気に入ってたかもしれない」と笑顔で応えました。
そこへ現れた一人の女性。ロバートに面会したいと言い、どうやらセックス動画の相手の恋人みたい。彼女は「ロバートが気の毒です、素晴らしいところがたくさんあるのにたった一回ミスをしたらそれが彼のすべてみたいに言われて。彼に伝えたい私は味方だって」とメレディスに話しました。メレディスもこの言葉に何か感じるところがあったのかな。

勤務が終わって病院の外のベンチに座っているカリーとペニー。カリーはもっと早くペニーの味方をすべきだった、と話しました。「あなたは外科医よ。外科医はミスをする、ミスは許さなきゃ。私は許す。それにそばにいたい、あなたが望むなら」とカリー。本当カリーって素敵な人ですね。そこへペニーの携帯が鳴り、メレディスからメールが届きました。週末まで指導を続けるそう。頑張れ、ペニー!

 

ヨルダンから治療のためやってきた少年

病院へやってきたのはカマルという少年。オリエール病(多発性内軟骨腫症)で、両手が形もわからないほど腫瘍に埋もれています。彼はヨルダンからエイプリルが、エイブリーに治療を依頼した少年でした。
そんな彼を連れてきたのはネイサン・リックスという外傷外科医。専門は心臓外科だそう。 

カマルを診察したエイブリーは「こんな進行してるなんて聞いてない!」と怒ります。エイプリルは画像を見せたらエイブリーに断られると思い、画像はヨルダンで紛失したと説明して見せていなかったのです。怒り心頭のエイブリーに「ここに来てる、どうやって助ける?」というエイプリル。
しかしエイプリルは状況を冷静に見て、骨が破壊されてるから再建は見込めないと言います。違う病院へ送ることを検討しようとするネイサンでしたが、エイブリーはとりあえず生検を始めることに。

生検の結果、エイブリーは腫瘍を取りきるのは難しく両手を切断するべきという結論を出しました。しかしカマルは両手を失った状態でヨルダンに戻り生活していけるとは思えません。匙を投げたエイブリーでしたがエイプリルは必死に食い下がります。
そんなエイプリルをネイサンは「彼女はマシンだ。いつもしゃかりきで決してへこたれず一層努力しようと周りに思わせる」「そして大抵彼女が正しい」と評しました。それを聞いたエイブリーは整形外科医のカリーを呼ぶのでした。

エイブリーは病室でカマルに両手を切断すると伝えます。そしてカマルはオペ室へ。
しかしそこへカリーが登場。一か八か、腫瘍を切除しながらカリーが骨を探してみることになりました。

オペ室で悪戦苦闘するカリーとエイブリーでしたが、なんとか使えそうな骨片を発見。すると続々と手の再建に使えそうな指の骨が見つかりました。これで手の再建ができそうです。
術後の病室で、自分の両手があることに感激するカマル。手はまだいびつではありますが、これから何度か手術を受ければ手として使えるまでに回復するみたい。

勤務が終わって、エイブリーはエイプリルに「ありがとう」と伝え、二人は抱きしめ合います。そこにタイミング悪くネイサンが。エイプリルはネイサンと食事の約束をしてたらしく、エイブリーも食事に誘いますが、エイブリーは誘いを断って二人を送り出しました。

 

ウェーバーと旧友ポール

ウェーバーの旧友ポールが事故を起こして、娘のアンジェラと二人運び込まれてきました。ピアースが診察して、娘は鎖骨変異骨折でオペが必要な状態。運転していたポールは幸い軽症でしたが、ウェーバーは検査を勧めます。
ポールの検査結果は糖尿病でした。糖尿病性神経障害の症状が出ているらしく足が痺れるというポール。ウェーバーは事故を起こしたのはそのせいかも、と告げ「娘のためにもきちんと病気のことを話すべきだ」と助言しますがポールは拒否。子供のいないお前にはわからない、放っておいてくれと言います。

ピアースの執刀するアンジェラのオペが終わりました。ウェーバーはピアースに、ポールに子供はいないと言っていることについて話そうとします。しかしピアースは「気を使うことありません、わかってる、気を使う必要ない」と返答。「浮気したなんてこと友達に打ち明けてどうするんです、みんな嫌な思いする」と付け加えました。

その後、ウェーバーはポールに自分は過去に浮気をして、娘がいることを告白しました。自分のことを最低の夫だという一方、「私は娘と知り合えたことを誇りに思う」と話しました。そこに居合わせていたピアースは少し嬉しそうでした。二人の絆は少し深まったのかもしれません。

 

オーウェンとネイサン

オーウェンが病院内でネイサンと出会い、「なぜここにいる」「早く出ていけ!」と食ってかかりました。この二人、おそらく旧知の仲のよう。今後どうなるのか心配です。

 

最後のメレディスの言葉

人の行動をコントロールしてるのは恥だと言われる。

どんな人間でありたいか。でも結局は隠せない。体は嘘をつかない。

何が真実かは誰が見てもわかる。時には時に蒸せ返る、息が止まる。

中から腐ることもある、放置すればね。

そうならないようにすること。 

 

音楽

エピソードの終わりに流れていたのはFreedom Fryの「Oops I Did It Again (Britney Spears Cover)」 。グレイズ・アナトミーで使われているカバー曲は雰囲気のいいものが多い! これも最高でした。


Oops I did it again - Freedom Fry (Featured on Greys Anatomy)

 

小ネタ

  • ピアースの尿路感染症は治ったらしい。
  • 旧友ポールから「バンピー」と呼ばれていたウェーバーバンプっていうダンスが上手かったんだって。ダンスを披露するシーンもありました。
  • ペニーはディラードの同期生のうちトップで推薦状も完璧だった。

 

感想

牧師のエピソードは、メレディスとペニーの関係に繋がってるとしか思えない仕上がり。グレイズ・アナトミーのこの観客にうまく理解させる作りはもうすごいとしか言いようがありません。

そして今後きになるのはオーウェンとネイサンのこと。この二人、どういう間柄なんでしょう?