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Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

わたしに会うまでの1600キロ (75pt)

2014年 アメリカ ドラマ

シェリル・ストレイドという女性が母の死や離婚を機に、自分自身を見つめ直すため1600キロのトレイル・ハイキングに挑んだお話。

原作はシェリル・ストレイドの自叙伝「Wild: From Lost To Found On the Pacific Crest Trail」。
映画の原題は「Wild」。

 

 

自分探しの旅 

この映画は俗に言う、「自分探しの旅」です。しかし、今まで私が思い描いていた自分探しの旅といえば「食べて祈って恋をして (Eat Pray Love)」みたいなものだったので、それとのギャップにまず驚き。「食べて祈って恋をして」はどっちかというと旅行なのですが、この映画は旅行というよりも「挑戦」なわけです。

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1600キロのハイキング

1600キロって言われてもあんまりピンと来ないのですが、大阪〜東京間が約500キロなのでその3倍。北海道の海岸線が約3000キロなので、その半分ちょっと。その1600キロを主人公はほぼ徒歩で3ヶ月以上かかって踏破しているのです。
しかもどこでも舗装された道路というわけではなくて、道中は砂漠や雪山・崖なんかもあり。しかもしかもそんな路面状態なので、民家や建物はほぼなし。自分以外の人に出会うのも数える程度。3ヶ月間ほぼひとりぼっち。過酷すぎる。想像しただけで嫌になります。

舞台となったパシフィック・クレスト・トレイルという自然道は全長が4000キロ以上あるので、この映画で主人公が歩いていたのはその一部分という感じだと思います。
序盤に出てきた休憩ポイントみたいなところが他にもあっただろうし、実際トレイル・エンジェルというボランティアの方々がハイカーの手助けをしてくれることもあるみたいなので、もしかしたら過酷な部分をより強調して切り取った映画なのかもしれません。エンドロールで出たご本人の写真は結構楽しそうでした。笑
しかし重いリュックサックを背負いながら長距離を何日もかけて歩くというのは並大抵のことではないですし、安易な気持ちで挑戦するときっと死ぬでしょう。

 

キャスト

主人公のシェリル・ストレイドを演じたのはリース・ウィザースプーン。この方、「キューティー・ブロンド」の方なのですね。調べるまでわからんかった…
しかも昨日当ブログで記事を書いた「ゴーン・ガール」のプロデュースもされてる方でした…! 全然知らんかった。すごい偶然。そして多彩。

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主人公の母親役を演じたのは、ローラ・ダーン。「ジュラシック・パーク」の博士役の方でした。この方の愛に溢れた笑顔の演技がすごく良かった。明るく前向きで、何よりも子どもを愛する母親、という雰囲気がすごく出てました。

 

歩き続けた先に

そんな道のりを黙々と大自然の過酷さにキレたりしながらひたすら歩いていると、過去のことがフラッシュバックして蘇ってきたりするわけです。この過去のことというのが幼少期からの母と弟との暮らしや、その母の死によって自暴自棄になった主人公がヘロイン漬けになって見知らぬ男とヤりまくったりそれが原因で優しい夫と離婚することになったり、という超ヘビーな過去なんですけど。

ここに回想されているローラ・ダーン演じる母親というのがまあ素敵な人で主人公に「美しさの中に身をおきなさい」とか言ってくれた人なのです。主人公は、その母の言葉に従うようにして今回のハイキングをすることになったわけ。自堕落な生活から、その母親の示してくれたレールに戻ることも主人公の目的の一つだったようです。

で、主人公は旅の途中で最終目的地と設定した「Bridge of God(神の橋)」になんとか辿り着き、そこでやっと自分自身を再確認する。というような感じでした。
この最後の部分にはすごく大きな結論とかはないんですけど、この映画は自叙伝に基づいているし、本気で自分を見つめ直した人がたどり着くのはきっとこんな境地なんだろうなあ、と納得しました。

 

まとめ

ドキドキ・ハラハラもあり、人の優しさを感じる部分もあり、過去と真摯に対峙する主人公あり、でなかなか面白いロードムービーでした。アメリカの広さと大自然の壮大さもすごかったです。

ちょっと最近自分見失いがちかなと思う人、自分探しの旅に魅力を感じる人、アウトドア大好き!な人に見て欲しい映画です。