Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

ゴーン・ガール (72pt)

2014年 アメリカ サスペンス/ミステリー

ある日突然、妻が失踪し、夫は次第に殺人犯の疑いをかけられていくが、というお話。

 

久しぶりに胸糞映画を見た気がします。2012年のギリアン・フリンによる小説「GONE GIRL」を映画化したものだそうです。このギリアン・フリンが今作の脚本も手がけているんだとか。原作は読んでいないので、比較はできませんが、なかなか作り込まれたサイコ・スリラーでした。

 

 

前クール (だったかな?)の、伊藤英明木村佳乃のドラマ「僕のヤバイ妻」に内容が酷似しているのが気になりました。2014年の映画なので、この映画の方が先だろうしこの映画にインスパイア笑されて、ドラマを制作したのだろうけれど。ドラマを見る前にこの映画を見ていたら、きっと今以上に衝撃を受けただろうし面白かったに違いないと思い少し残念な気持ちになりました。和製なんとか〜とかは別に否定しませんけどね。何だろうかこの凄く残念な気持ち。

しかし私はこのドラマを見ていても、中盤以降の展開にはとても驚きました。なんといってもエイミーの狡猾さ・開き直りっぷりがドラマの比じゃない。頭の回る、狡猾な女性っていうのは結構普通にいると思うんですけど、ここまで頭の回る女性、怖すぎる。
そんなサイコな妻を演じるロザムンド・パイクもものすごい演技力で、ただ「恐ろしい」の一言に尽きます。彼女の身にまとう生気のない雰囲気というか、まるで生身の生きている人間とは全くちがう生き物のような感じがこのエイミーという女性の恐ろしさを倍増させていたような。

 

私が胸糞映画と言ったのは、終わり方にあるんです。個人的にはエイミーをギャフンと言わせてほしかった。笑 なので胸糞映画だと思いました。だって供述の穴もすでに見つかっているのに!こんなまま終わるなんて!ロッジの流れから、監禁に行って、そのまま事実が明るみに出て逮捕されてほしかったわ!
この終わり方もサイコ・スリラーとしては一級品だと思います。しかし、できるだけ引きずりたくない私みたいな人はきっとモヤモヤするでしょう。

 

モヤっとする映画が好きな人、サイコ・スリラーを求めてる人、こわい女に惹かれる人に、おすすめ。