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Movie Journal

映画と国内外ドラマの鑑賞録です。基本的にネタバレ。

Mommy マミー (85pt)

2014年 カナダ ドラマ

とある世界のカナダ、ADHDの少年が更生施設から母親の元に戻り生活を始めることになった。お向いの女性とも親しくなり、親子は暮らしていくが…
みたいな話。

ストーリーはなかなか重たかった、というか心に痛かったです。あと終始続く親子の言い争いはなかなか聞いててしんどかった。
そしてADHDの少年が、とても問題行動の多い少年として描かれていて、彼のつらさも、共に暮らす母親のつらさも感じました。

まず特徴的だったのは画面が正方形。左右には黒い部分が設けられています。正方形の画面といえばインスタグラムですが、この映画を見ててもあーインスタ…みたいな気持ちになりました。画面の美しさとの相乗効果でそう思ってしまったのかも?
そしてこの画面の枠が、登場人物の心情にリンクしているようで幸せな場面では枠が広がり通常の横長画面になったりしていました。それまで正方形で見ていた世界が広がるので、画面はより一層明るく、鮮明に感じます。

役者さんは、アンヌ・ドルヴァル、スザンヌ・クレマン、アントワン=オリヴィエ・ピロン、この3人しかほぼ出てきません。とても狭い世界の出来事なんです。それでも波乱はいっぱいで、特にアントワン=オリヴィエ・ピロンは初出演にして見事な演技を見せていたと思います。


この映画の監督、とっても若いんですね。グザヴィエ・ドラン1989年生まれですって。数多くの受賞歴があって、若くして評価されている数少ない監督のうちの一人ですね。
彼の若さか才能か、画面がとっても美しかったのが印象的でした。
ダイアンが夢見るスティーブの未来がもうとってもとっても切なくて、叶わないことが予想される"普通の暮らし"を美しく描かれていたのが素晴らしかったです。


親子とは、希望とは、未来とは。
そこにあるのは、いっしょにはいられない二人の愛。